「人との繋がり」は、ビジネスのおいても重要ですが、人により繋がりを求めることが、得意だったり苦手だったりとするものです。
私は、仕事柄経営者をはじめ多くの活躍されている方々とお会いする機会があります。
以外なのは、活躍されている方々の中には人とのコミュニケーションが苦手な方が意外と多いということです。
そんな中、コミュニケ―ションの得手不得手に関わらず、繋がりを作る人がやっていることがあります。
先ほどのコミュニケーションが苦手な方でも、「人との繋がり」を作る事が上手な方も沢山見てきました。
そして、その方々の行動を見ていると共通することが多々あります。
そんな「上手に人との繋がりを作る人」がやっていることを紹介したいと思います。
それは、この3つプラス1なります。
- 人に会うこと(誰に会うのか?)
- 人の話を聞く事(コミュニケーション方法)
- 人に伝える言葉の選択
- (おまけ)直ぐに再度会う事
あたり前の様な3つのことですが、それぞれに意味することを考えて行動することが大事です。具体的にご紹介したいと思います。
1.人に会う事(誰に会うのか?)
「人との繋がり」となるとコミュニケーションが必要となるわけですが、その取り方も様々です。特に、コミュニケーションに対するとらえ方や考え方も人によって異なります。
今は、SNSを中心にしたソーシャルな繋がりをビジネスへ利用することも一般化し、動画でのコミュニケーションも通常になってきました。このため、以前の直接人に会うということが中心となっていた時期よりは、随分とコミュニケーションが取りやすくなってきました。
しかし、その分繋がりが表面的になり、目的の達成のみが中心となってしまい人との繋がりの部分が薄くなってきたことも否めない様に思われます。
人と会う事は、単純に仕事の問題の解決に留まらず、相手の雰囲気や仕事から離れた雑談から共通点や話題が生まれたりすることも多くあります。
そこで人に会うことを考えましょう。人と会う事が苦手な人も会う事に対するハードルが低い環境であれば、会う事への抵抗感が下がって行動しやすくなります。なぜなら、行動を起こすことが自分の夢や目的を叶えるための手段となるからです。
まずは、どんな人に会うかを考えてみることです。自分の会いたい人や繋がりたい人とはどんな人なのだろう?その理由は何だろう?
例えば、起業したばかりの経営者や新規事業を始めた経営者であれば、経営ノウハウや発想の仕方を学ぶために実績のある経営者との出会いを求めたり、仕事の連携を行うために関連する業種の経営者との出会いを求めたりすることが必要となります。
また、自身の営業先や紹介者を求めるのであれば、自身のことを理解してくれる経営者や抱負な人脈を持つ方との出会いが必要となります。
この場合は、特にコミュニケーションの取り方が重要となりますが、その内容は後述の 2.人の話を聞く事(コミュニケーション方法)でご案内したいと思います。
さて明確ななったところで、次の行動は求める人が集まる場所に行く必要があるということです。あたり前のことですが、実は結構大事なポイントになります。
目的が明確になってくると行く場所も明確になります。
そこで、お勧めしたいのが、ビジネスをテーマにした「コミュニティ」への参加です。コミュニティとは、目的をもって人が集まる場でもあります。
コミュニティが運営する交流会やイベントでは、集まる目的が分かりやすい特徴があります。
そして、その主催者とコミュニケーションを取ってみることが大事になります。
自分の現状や思いを伝えてコミュニティの目的と自分の目的を突き合せしてみることです。
コミュニティでは、色々な情報を公開している場合もあり、その目的や参加する方の特徴または、活動状況などが分かると思います。
しかし、具体的な内容については、やはり参加することが必要になるかと思います。
そこで、主催者側にヒアリングすることも大切ではないかと思います。
先ほど述べたハードルの低さもコミュニティなら自分の環境を事前把握できるし、アテンドもしてもらえるので気軽に参加できると思います。
その場合は、主催者に自身のことを話しておくとで、「会いたい人」の紹介やどの様なアプローチが必要かも教示してもらえます。
私が、経営者を中心にビジネスを目的としたコミュニティを運営しビジネス交流会を主催している中では、様々な方と交流をすることができています。
上手にコミュニケーションを取られ繋がりを広げられている方もいれば中々繋がりを広げられない方もお見受けします。
もちろん、それぞれの目的があるので一概に繋がりを広げることが重要なわけではありません。しかし、上手に繋がりを広げられる方には、情報も集まりビジネスに活用されたり、人間関係を深めたりと有効活用されている方が多くいらっしゃいます。
2.人の話を聞く事(コミュニケーション方法)
コミュニケーションの方法は、人それぞれだと思います。コミュニケーション上手と言われる方に共通することは、「人の話を聞く」と言う事が言われます。
話を聞くということは、相手の立場に寄り添うということになります。「傾聴」のスキルと言われるものです。
単に人の話を聞くことから「寄り添う」気持ちで聞く事で、相手の抱えている課題や問題を知ることになります。
聞く方に重点を置かれるといいのですが、何せ参加した場に自分の会いたいと考えた人がいると、まず自分のことを話しがちになります。自分のことを理解して欲しいという気持ちが先行するものです。特に営業の部分で営業トークやスクリプトを身に着けるとスムーズに話をされます。
しかしながら、相手も同じ様に自分のことを話したいと思っていると、話を聞きながらでも自分の話をしたいタイミングを計っていますので、まともに話が伝わらなかったりするものです。
人に会う目的を明確にすることを前述しました。繋がりを上手に作られる人が共通して行われることがあります。
それは、「聞く事」に集中されていることです。仕事の繋がりが目的だとしても、まずは相手の話を聞き、その言葉や人に寄り添って考えることをされています。
その結果、相手の情報を得るだけでなく、物事への感情の交流も生まれてきます。自分への信頼感の構築に繋がって行きます。
そこに、自分と相手の共通点や共感点が見つかるとその距離は縮まっていくものです。
大事な事は、仕事とかではなく「人として繋がる」ことです。
時々見受けられるのが、過去の自分の経験や行動による成果の押し売り的な発言です。時代も環境も異なる中で、自身がマウントをとりたいと思われているのか、その様な発言を見聞きします。気持ちの中では、相手への助言と思われているのかもしれません。
しかし、受け取る相手の問題にはなりますが、見ているとコミュニケーションが上手く取れているとは言い難く、相手の方からの批判的な意見もお聞きします。
コミュニケーションの上手な方は、伝えることで相手にどの様な感情が生まれるかを想像していることだと思います。
3.人に伝える言葉の選択
コミュニケーションの上手な方が人の話を聞く事を大切にされているということをお話ししました。
次に自分が伝えるときにどの様に行うかということです。ここにも、特徴的な傾向がみられます。
まず感じるのは、分かりやすいということです。最近は、ネットやSNSで専門的な言葉や俗語も頻繁に見かける様になりました。メディアでもあたり前の様に使われる言葉も何となく理解していることが多いのではないかと思います。
例えば、WEBといことばでいえばお仕事の紹介で、「WEBデザイナー」「WEB制作」という表現を頻繁に耳にします。何となくインターネットを使ったホームページやランディングページ(最初に目が行く様なネット広告で飛行機の着陸という意味から使われている)をデザインしたり広告ページを制作したりするお仕事だということでしょう。つまり、その程度にしか理解されていないことになります。
しかし本来は、ネットを使った情報の発信を中心に、分かりやすい表現や興味を持たれる言葉や画像、そして検索エンジン対策やGoogle MAP対策さらにはSNSとの連携など様々なネット技術を行う仕事になります。
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WEB:インターネット上の情報(テキスト、画像、動画など)を閲覧できるようにするシステムのことで、World Wide Web(ワールドワイドウェブ)の略称です。
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しかし本来のお仕事は、そこではないと思われます。それは、手段として使われることであって本来は、お客様の何かを表現するお仕事だと思います。
つまり仕事の目的を伝えることが必要になります。
「社長の思いを最新のネット技術を使って伝える仕事」
「会社のブランドを作る為に会社の理念を広く理解してもらえる仕事」
インターネットを使った制作や発信手段を使って、何を実現するかを伝えることが大事なのです。
その為に、相手の想像することを考えて言葉を選ぶことが大事になります。
言葉は聞いたことがあるし、漠然とした理解をしていた人は、話しを聞いた時にとりあえず「うなずく」行動をします。すると、話している方は理解しているものと話を続けていくと何となくは伝わるが、理解してもらえるとは言い難い結果につながると思われます。
私もいわゆるITの専門家で仕事をしていて、お客様との会話や関連する業種の仲間との会話で経験をしてきました。そしてその認識や会社のずれが結構あとから大きなずれにつながる事がありました。
その場その場で言葉を選ぶことは難しいところもあります。ただ、コミュニケーションの上手な方は、様々な相手に対応する言葉を話す前に用意されている様に感じます。幾つかのパターンを含め、対応する様子から準備した言葉から「言葉の選択」をされていると思われます。
次に伝える側の感情がとても大事です。
伝える側がわくわくして伝えるとその感情も伝わるということです。
例えば、ある人に伝えたことが情報だけでなく感情も一緒に伝わると、その人がまた他の人に情報やあなたのことを伝えるときに感情まで伝えるということを考えて見てください。
私もそのことを沢山経験してきました。
ある方からお仕事や考え、思いをお聞きした時に、その方がわくわくして、目を輝かせてお話しになると、その気持ちが伝わってくるのです。
私もその方を紹介する時に、ついその方の感情まで伝えてしまいます。
一人の情報から広がっていくことは、今のSNSで象徴される一般的な情報拡散となります。それが、人伝えになると表情や感情も一緒に拡散するかと思います。
楽しそうにわくわくして伝えられた情報は、つい他の人にも伝えたくなる感情のリレーが起こるのです。
感情も一緒に伝わる情報は、相手もプラスのイメージをもって記憶し、理解することができます。同時に、誰かに伝えたいという気持ちにもつながります。
(おまけ)直ぐに再度会う事
上手に人との繋がりを作る人がやっている3つのことを紹介しました。
ここからは、おまけです。
それは、コミュニケーション上手な方の行動として、「直ぐに会う」と言う行動をされているということです。
別に売り込むとかビジネスアポイントとは異なるものです。
・お茶しませんか
・お昼ご一緒に如何ですか?
・よかったら一緒に飲みませんか?
そんな感じの気軽に時間を共有する行動をとられるということです。
この行動が、親睦を深めるということになります。親睦の意味の様に、親しく仲良くお互いを認める行動になります。
時間の経過により人の記憶は、失われてきます。
そして時間の経過は人の感情にも大きく影響される様です。つまり、直ぐ会う行動をするかしないかが大きい様です。
そこで大事なことが、「人として付き合う」という姿勢で会う事だということです。
何か利得を考えているとその考えを見透かされてしまいます。不思議なほどに伝わってしまうものです。
以上、3つとプラス1を紹介しました。
共通していることが「人として」ということです。
繋がりを作る基本は、人として繋がることです。そこから仲間として付き合いが始まることもあるでしょう。また、ビジネスパートナーとして付き合いが始まることもあると思います。
そして、「人」との繋がりから情報や感情がリレーして行くことを想像する。すると、大きな可能性が広がります。伝えた情報が伝わり、困っている誰かの力となることもあるかもしれません。その情報から新しい繋がりが生まれ新しい「もの」が生まれるかもしれません。
「人」との繋がりに大きな可能性を感じることが、「上手に人との繋がりを作る人」が行っているコミュニケーション術だということです。